【仮面夫婦5日目】娘の癇癪

仮面夫婦

二人目の産前休暇の届出のため、娘と職場に行くことになった。

 

本来なら、娘が習い事に行っている間に一人で用事を済ませたかったが、娘が朝からアレルギーの鼻水でしんどい、と言ったため一緒に行くことにした。

 

職場に到着する頃には寝てしまったため、ベビーカーに娘を寝かせたまま上司への説明と書類作成に勤しんでいた。

  

度々娘の顔を見に行って様子を伺っていたが、ついに起きてしまったようで、ここからが悪夢の始まりだった。

  

起きた娘をあやそうと職場の同僚が複数人、娘の周りに集まると、娘は寝起きということもあって知らない人に囲まれてパニックに。

  

いつもなら、抱っこしてしばらくあやすと落ち着くのに大声で涙を大量に流して泣き叫ぶ。

 

職場は窓口でお客さんが大勢居たこともあり、その中をお菓子と娘を抱えて外に飛び出した。

  

外で歩いてお菓子でも食べれば機嫌はすぐによくなるだろう、と思っていた。

  

甘かった。

  

娘は信じられないくらいギャンギャン泣いて、通りすがりの人が皆こっちを見て、笑ったり哀れんだりいろんな表情。

       

私は妊娠8ヶ月でお腹が苦しく、娘を抱くのもしんどくなって、精神的にもいっぱいいっぱいになった。

  

泣き叫ぶ娘にイライラして、お尻を強く掴んだり、ぎゅっと抱きしめる動作を強くして自分のイライラを何とか外にだそうとしたが、歯を食いしばって酷い顔だったと思う。

 

それに、娘が痛いと言っているのに強く当たってしまって、本当に最悪な母親だ。

  

娘よ、本当にごめんなさい。

    

結局泣き叫ぶ娘は、職場に置いてきたベビーカーに乗って帰りたいと聞かず、泣き叫ぶ娘を抱えて大勢の人の目にさらされながら戻るしかなかった。

 

そして、車に戻るとパパに会いたいと言い出し、結局は夫を呼び出してしばらく見てもらうしかなかった。

  

やっぱり、娘からパパを取り上げることはできないんだ、と痛感。

  

その日は心身ともにぐったりして帰宅し、娘の晩御飯もろくに準備せず、ソファで横になってテレビを観ながら脱力して過ごした。

  

娘は机の上にあった残り物のおにぎりを頬張りながら、ひどい母親の横に黙って座っていた。  

  

あぁ、なんてひどい親。

体に力が入らず、虚しさだけがこみ上げる。

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